Greetings

ご挨拶

マリアズ・ベビーズ・ソサエティーは1986年に東京・南麻布恩賜財団母子愛育会内にて開設された渋谷区神宮前のプリスクール・キンダーガーデン及びインターナショナルスクールです。当初ソサエティーは、日本人の母子に英語を中心とした幼児教育を媒体として母と子の絆を深めていく事を目的とした教育とその支援を提供するインターナショナルスクールでした。私共は、発達心理学と教育学の分野でのピアジェ、シュタイナー、モンテッソーリの教育理念のもとに、一貫して0〜6歳児の教育に努力してまいりました。子どもが将来学習面や生活面で成果をあげるための基礎は、急激な成長と変化を遂げるこの大切な時期に固められると、固く信じております。この子どもの発達の非常に重要な段階は過ぎ去るのも早く、大切な人格形成に与える影響を後から取り返すことは不可能です。

現在の私共の園は、母子の絆の重要性を大切にすることは変わりませんが、同年齢の仲間との関わりから幼児が得るものも大変大きいことを踏まえて、発展した形をとっています。そのために、家庭的な雰囲気はそのままに、従来のプログラムに改変を加えて、国際的な性格を持つ0〜6歳までの園児とその両親を受け入れるようになっています。又、創立時より一貫して重要視されている点に子供の内に健全なアイデンティティーを確立させていく事があります。

「言葉は心」であることを最優先されるべき教育目標のひとつとし、園にて使用する国際語としての英語以前に、日本人であれば日本語、フランス人であればフランス語と母語をまず一番に確立させること、自国の言葉、文化、歴史を身につけ、自身のアイデンティティーに誇りを持って国際社会に羽ばたいていけるように、私どもプリスクール・キンダーガーデン及びインターナショナルスクール独自の確実な成果を挙げる教育法を実践して続けております。

更に、当園のプログラムの大きな特徴として、優秀な専門分野講師の指導を拡充し、一般カリキュラムの指導と相関させる事で、よりホリスティックな教育を実践する事があげられます。毎日の学習や遊びを通じて幼児の感覚と想像力に実際的な刺激を与えるだけでなく、講師の専門的能力を生かして園児の幅広い分野での発達を促すために、美術ではデザイン、工芸、彫刻等の専門分野の先生方が、音楽ではリトミックやヴァイオリン又、平和と環境教育のグリーンサイアンスの専門講師のクラスを設けています。各分野の明敏な講師同士が一人一人の園児の成長や指導法を細かに共有する事で、最高レベルの教育の質を確保しつつ、園児夫々の教育のニーズに応える事が可能になります。加えて、独自の保健衛生システムや常駐の警備員等による充実した安全管理システム、又災害にむけての危機管理対策等も徹底し、子供達が健やかで安全に成長出来る様励んでおります。

結局のところ、園児教育に対する私たちプリスクール・キンダーガーデン及びインターナショナルスクールの方針は、全体の調和を意識した単純な原則に基づいています。上手な庭師なら誰でも知っている事ですが、草木の成長に必要な物は多くありません。良い土と水、太陽、それに愛情があれば十分です。子ども達が必要としているエッセンスも同じです。安全で心のこもった環境、身体や、心、精神を育てる良い習慣、そして何よりも重要な愛情です。私共マリアズ・ベビーズ・ソサエティーはご両親と力を合わせ、園児たち夫々の「花」を咲かせる事に私達の全てを捧げます。その子の限りない可能性を信じきり、喜びを持って、日々その子の心の奥深くにこう祈ります、「貴方が生まれて来た世界は、貴方自身が素晴らしい世界に作り上げる事ができるのです。強く信じて前に進みましょう!あなたの心の中に私達はいつもいつもいますよ!」後は時に任せ、子どもたちの将来に信念と希望をもって、渋谷区神宮前のマリアズ・ベビーズ・ソサエティーのプログラムを卒業した子どもたちを世の中に送り出すだけです。

マリアズベビーズソサエティー
園長  松岡まりあ